「インコ」と聞くと、しゃべる鳥！とイメージしませんか？

そう、映画やアニメだけでなく、実際に過去には迷子になった

インコが飼い主の住所や名前をしゃべって、家に戻されたとい

うニュースもありました。

それほどおしゃべりが得意なインコですが、

人と本当に会話ができるのでしょうか？

インコは人と話せるか？

答えは残念ながら「NO」です。

インコは非常に賢く、喉の筋肉が発達しているため、

多様な音を出すことができます。

人の言葉を真似してしゃべることもお手の物で、

100語以上を覚えるとも言われています。

しかし、その言葉は「音まね」にすぎません。

人間の言葉を理解して返答しているわけではないのです。

挨拶を交わしたり返答したり、あたかも会話をしているように

見えることもありますが、インコはあなたが喜ぶのが嬉しくて、

そのやり取りを一生懸命に覚えているのです。

それでも、名前を呼んだら返事をしてくれたり、

話しかけると相槌を打ってくれたりするのは、

まるで夢のようで、愛さずにはいられない存在ですよね。

インコがしゃべる仕組みと理由

人間は喉で声を出しますが、インコは「鳴管(めいかん)」

という構造で発声します。

この鳴管は、気管の一部と骨から成り、気管支の分かれ

目に位置しています。

その周りに発達した筋肉があり、音を共鳴させ、声を作り出します。

進化の過程で「鳥」は表情で感情を伝えることをやめ、

代わりに進化した「鳴き声」がコミュニケーションの手段となりました。

呼吸を止めたり速めたりと、自由にコントロールできる動物は、

鳥と人間だけと言われ、この能力が「さえずり」を可能にしているのです。

特にインコは、分厚く丸みのある舌に進化し、

「話す」という能力を手に入れました。

では、なぜインコはしゃべるようになったのでしょうか？

もともとは、オスがメスにアピールし、子孫を残すためです。

また、インコは仲間意識が高く、声でコミュニケーションを

取って生活しています。

同じように声でコミュニケーションをとる私たちとの生活の中で、

なぜインコが人の言葉をしゃべるかと言うと、仲間や愛すべき

パートナーとして、私たちに愛情を伝えているからなのです。

しゃべるインコの種類は？

オウム目に属するインコやオウムは、たいていしゃべることができます。

これは他の鳥に比べて発声器官が発達しているためです。

最も身近なものではセキセイインコが有名で、

オスメス問わずよくしゃべります。

中型ならオキナインコ、大型ならヨウムやボウシインコも

とても上手にしゃべりますが、個体差もあります。

積極的に声を出してコミュニケーションを取る子もいれば、

そうでない子もいます。

しゃべらない子たちは、彼らなりにそれぞれ違った形で

コミュニケーションを取ろうと表現していると思いますよ。

インコとしゃべる方法

インコがしゃべり始める時期は、生後2か月から半年ほどが多いです。

一般的に、オスのほうが早く言葉を覚えると言われています。

メスに猛アピールするのに声が欠かせないからです。

インコたちは、あなたのしゃべる様子をじっと見て、

一生懸命に覚えようとします。

まずは名前を呼んだり、簡単な挨拶を繰り返し教えると良いでしょう。

生後2～3か月頃から教えるのが適切です。

また、「ぱぴぷぺぽ」のような音が入った言葉は覚えやすい

と言われています。

インコたちは覚えた言葉を音にするために、早朝など一人で

いる時間に自主練をすることがあります。

自主練を始めたら、しゃべる前兆だと思って、

優しく見守ってあげてください。

しゃべるインコの寿命は？

インコの寿命は種類によって異なります。

小型のコザクラインコでは7年から10年程度、

中型のズグロシロハラインコでは20年ほど、

大型のベニコンゴウインコでは35年以上も生きることがあります。

大型オウムのキバタンは、80年以上生きた例があるのには驚きです。

哺乳類と比べて長生きするため、

飼い始める際は長期的な飼育計画を立てましょう！

まとめ

〇インコはまるで会話しているかのように上手にしゃべる！

〇インコのおしゃべりは音まねで、言葉を理解しているわけではない。

〇インコがしゃべれるのは、喉の構造や筋肉、舌が発達しているため。

〇インコはもともと仲間とのコミュニケーションや求愛のために声を使う。

〇オウム目の鳥はほとんどがしゃべれるが、個体差がある。

〇インコは生後2か月から半年でしゃべり始める。

〇「ぱぴぷぺぽ」の音が聞き取りやすく覚えやすい。

〇インコの寿命は小型でも10年、大型では80年生きることもある。