おすすめ!失敗しない鳥さんの餌選び~栄養の話~
こんにちは
テラスペットです!
あなたが初めてお迎えしたかわいいインコさん。
初めて行う作業はもちろんごはんを与える事、ではどんなごはんを与えればいいの?
与える餌はこれでいいんだろうか?と思ったことはありませんか?
今回は穀類を主食とする鳥さんに与える餌について2部に分けてお届けします。
既に飼われている方、お迎え前の方にもわかるように書かれています、
ぜひ参考になれば幸いです。
※ はじめてお読みいただく方へ
小鳥や小動物はあなたの最高の友達です。
共にハッピーに暮らすにはまず彼らの習性を知ることです。
そこでテラスペットでは無料メールマガジンやブログで読者さんの身近な
悩みを題材になるようなメッセージをお届けしております。
ティータイムにほっと一息ついてお楽しみいただければと思います。
それでは本題にいきましょう!
ペットとして人気の高い鳥さんは穀類を主に食べる
鳥さん全体の食性では、雑食性の鳥さんが最も多く、植物性と動物性の両方の食餌をとります。
ブンチョウさんは雑食性の鳥さんですが、
他にもペットとして人気の高い
- セキセイインコさん
- オカメインコさん
- コザクラインコさん
などは穀食性(要は雑穀)です。
人気の鳥さんは本来野生下ではどんな物を食べているのか?
人気の鳥さんは本来野生下ではどんなものを食べているのか?
ブンチョウさんはもともとインドネシアなどの東南アジアに生息しており、
お米やカヤツリグサ科のスゲ属の種子などを好み、果物や昆虫も食べます。
セキセイインコさんとオカメインコさんはオーストラリアの乾燥した地域に生息しており、
イネ科のスペニフェックスなどの種を食べています。
コザクラインコさんはアフリカに生息し、マメ科のアカシア、
ネムノキなどの種子を主に食べて、農園の果物、穀物なども食べるようです。
食餌と水を求めて野生下の鳥さんたちは、かなりの距離を飛んで移動しています。
聞きなれない植物名でピンとこないかもしれませんが、
飼育下に比べると野生の鳥さんは粗食で、運動量がとても多いのです!
~穀類とペレット~ 飼育下での鳥さんの食餌にはどんなものがあるのか?
飼育下の食餌は大きく2つに分けられます。
1つ目は穀類。イネ科の
- アワ
- ヒエ
- キビ
- カナリヤシード
の4種を混ぜた配合飼料が基本です。
ここにエンバク、ソバの実などを必要に応じて加えることがあります。
タンパク質がしっかり含まれているのはカナリヤシード、エンバクで、
鳥さんからも好まれることが多いです。
配合飼料は比率によって栄養バランスが変わってくるので、
どの種が何%入っているのかをチェックしましょう。
2つ目はペレット。鳥さんにとって必要な栄養バランスで作られた総合栄養食です。
とはいえ、各メーカーによって含まれる栄養比率は少し異なります。
また、原材料、製法により味、食感が変わるため、同じ栄養価であっても
鳥さんの好みやおなかに合うかどうかが分かれるので、色々なものを試してみましょう。
鳥さんの栄養要求率って?
穀類の配合比率やペレットの表記を確認するのは、
バランスよく栄養がはいっているかどうかをチェックするためです。
オウム目、スズメ目の飼い鳥に推奨される飼料100gあたりの栄養含有量(成鳥の維持量)は
タンパク質12%、脂肪4%、エネルギー300kcalとされています。
各穀類・種子の100gあたりの栄養含有量は、「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
で公表されています。
少し手間はかかりますが今使っている食餌の比率で計算すると、
トータルでバランスのよい食餌かどうか判定することができます。
ただし、鳥さんにとって必要な栄養はステージによって変わるため、
繁殖期や換羽期などで通常よりも多くタンパク質を必要とする時期には、
体調を崩さないように普段の食餌を補強してあげましょう。
穀類を食べている鳥さんではサプリメントでタンパク質の材料であるアミノ酸を摂取してもらうこと。
ペレットを食べている鳥さんではタンパク質の%が高いものに切り替えてもらうことで補強することができます。
おすすめの食餌とは
穀類とペレットどちらがおすすめなのでしょうか?これは非常に難しいところです。
栄養的にはバランスの整ったペレットがおすすめされています。
最初からビタミンやミネラルも含まれているので、サプリメントは必要ありません。
ヒトも管理が楽ですが、ずっと同じものを食べ続けるのは鳥さんにとってやや単調になりがち。
退屈にならないよう、複数の種類を入れてあげると選ぶのが楽しみになる子もいます。
性格によっては頑固一徹、一種類しか受け付けないぞ!
というタイプの鳥さんもいて、製品欠品の時にとても困ります。
そんな子にはお気に入りのペレットに他メーカーのペレットを粉状にして
ふりかけて慣れてもらう作戦を取り入れてみましょう。
穀類にもいい面はもちろんあります。
ペレットに比べると栄養的には偏りやすいですが、穀類は鳥さんにとって
殻をむく楽しさがあり、ストレス解消につながると言われています。
複数配合されている種のうち、どれから食べようか選ぶ楽しみもあります。
穀類だけだと、ビタミン、ミネラルが足りないので、サプリメントを上手に利用しましょう。
サプリメントを選ぶ時は、かかりつけの動物病院に表記がしっかりあって
今の鳥さんのステージに適切なものかどうか、今飲んでいるお薬との併用
が可能かどうか、確認を取って使うと安心です。
穀類とペレットの両方を与える選択もあります。
その場合、食べる割合によってサプリメントが必要かどうか変わってきます。
実際に食べている割合がペレットの方が多く、7割を超える場合は基本的に
サプリメントを与える必要はありません。
ヒナに与える食餌について
さし餌を食べるヒナに何を与えるかは、一人でご飯を食べるようになった時に
何を食べてもらいたいか、どのくらいおきに世話することができるか、などで決まってきます。
ヒナ用のパウダーフードをお湯でといたものをさし餌として与えると、
しっかりと栄養をとることができます。
ただし、パウダーフードは非常に消化管の流れが良いため、
ヒナがご飯を欲しがるのは頻繁となり、お世話をする回数は増えることになります。
パウダーフードの味で慣れるため、自立のタイミングでペレットを
まいておくと食べてくれることが多いです。
最も一般的なのは、ヒナ用パウダーフードとアワ玉あるいはムキエサを
半々で作ったさし餌で育てる方法です。アワ玉で不足する栄養をパウダーフードで
補うことができ、パウダーフードのみよりも消化に時間がかかるため、
お世話の頻度がパウダーフードのみよりは減ります。
アワ玉をお湯でといたものだけをヒナに与えていると、
ビタミンB1が不足して脚気になることがあるので予防のためにパウダーフードは
必ず一緒に使いましょう。
お年をとってきて食餌で気を付けることは?
お年だからといって急に必要な栄養が変わるわけではありません。
ですが、若いころよりも活発性がなくなってきたら太りやすくなるので脂質は控えめにしましょう。
また、お年になると病気が発覚することも多いです。
獣医さんに確認して、それぞれ診断された病気によって必要な対策をとってあげたいですね。
換羽の時の食餌で気を付けることは?
羽根が抜けて、新しい羽を作っている時期を換羽と言います。
羽はタンパク質からできています。
新しい羽根を作るためにタンパク質要求量は普段より4~8%増加します。
特にアミノ酸であるメチオニン、システイン、リジンが足りていないと換羽がしっかり起きません。
穀類を主食としている場合はアミノ酸が豊富なサプリメントを利用すること、
ペレットを主食としている場合は換羽期用の高タンパクなペレットに
切り替えることで自宅でのサポートはバッチリです!
病気になった時の食餌について
動物病院で胃、肝臓、腎臓のいずれかが悪いと診断されて、
それぞれの処方食ペレットを食べるよう指示がでた場合は、
もともと食べているご飯からゆっくり処方食への切り替えをチャレンジしましょう。
処方食は通常のご飯と比べて味はおいしいものではないですが、
食べるお薬のようなものなので、切り替えできると効果を期待できます。
まとめ
-
ブンチョウさんは雑食性、セキセイインコさん、オカメインコさん、コザクラインコさんなどは穀食性
- 飼育下の鳥さんの主食には穀類、ペレットがある
- 穀類ではそれぞれの種の配合比率で栄養バランスが変わる!
- ペレットは鳥さんにとって必要な栄養バランスで作られている総合栄養食
-
ウム目、スズメ目の飼い鳥に推奨される飼料100gあたりの栄養含有量(成鳥の維持量)は、タンパク質12%、脂肪4%、エネルギー300kcal
- おすすめの食餌は栄養バランスが整ったペレット
- 穀類にも殻をむくだけでストレス解消になり、どれから食べるか選ぶ楽しみがある
- 穀類とペレット両方をあげる場合、ペレットが7割以上ならサプリメントは必要ない
- ヒナに与えるご飯はパウダーフードとアワ玉を半分ずつあわせたものが一般的
- お年をとって活発に動かなくなったら脂質を控えていく方がいい
- 換羽の時はタンパク質要求量が普段より4~8%増加する
- 病気になった時の処方食は食べるお薬のようなもの
最後に
鳥さんのえさに関しては鳥さんによって好みは様々です。今後も内容を細かく分けてブログに掲載したいと考えています。
次回もどうぞお楽しみに!
これからも皆様が愛鳥と長く、楽しく生活していただけるお手伝いができれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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